INFP ISTJ 相性51点:ISFJと一文字違いなのに、判断の点数はなぜ20点低いのか
INFP ISTJ 相性は51点。ISFJとFとTの一文字しか違わないのに、判断のしかたが74点から54点に下がる理由を、S/NとT/Fが重なるルールから説明します。
SCHROE編集部
ISFJとISTJの違いは一文字だけ。三文字目のFとTです。ところがINFPの隣に置くと、SCHROE(シュレー)(schroe.kr)の相性スコアははっきり変わります。INFP×ISFJは56点、INFP×ISTJは51点。項目のうち「判断のしかた」だけを見ると差はもっと大きく、ISFJとは74点、ISTJとは54点。20点も下がります。
一文字がなぜ20点も動かすのか。この記事が追うのはその問いひとつです。先に答えを言うと、FとTが違うからだけではありません。INFPとISTJはその手前の二文字目、NとSも違っていて、SCHROE(シュレー)の計算はこの二つが重なる場合を別扱いで重く見ているのです。
判断のしかたの点数が決まるルール
SCHROE(シュレー)のMBTI相性は、四文字を一つずつ比べて四つの項目点を作り、重みをかけて足し、四捨五入します。重みは、会話のコード(S/N)35%、判断のしかた(T/F)25%、生活リズム(J/P)20%、エネルギーバランス(E/I)20%です。
判断のしかたの点数を決めるルールは三行です。
- 三文字目(T/F)が同じなら74点。
- 三文字目が違っても、二文字目(S/N)が同じなら62点。
- 三文字目も二文字目も違えば54点。
コードのコメントはこう説明しています。T/Fが違っても、S/Nが同じなら話し合いでほどけて摩擦が少ない、と。裏返せば、世界の読み方(S/N)が違う二人が、決めるときの基準(T/F)まで違うと、自分の結論を相手に言葉で説明する通り道が狭い、という見方です。
INFPとISFJはNとSで二文字目が違いますが、三文字目は二人ともF。だから一行目の74点です。INFPとISTJは二文字目も三文字目も違うので、最後の行の54点。もしINFPがNではなくSだったら、同じFとTの差でも62点でした。同じ「FとTの違い」が、ある位置では12点、別の位置では20点の重さを持つわけです。
20点が総合では5点になるまで
判断のしかたの重みは25%なので、20点の差は総合でちょうど5点になります。残り三つの項目は二組でまったく同じです。
| 項目(重み) | INFP×ISFJ | INFP×ISTJ | |---|---|---| | 会話のコード S/N(35%) | 44 | 44 | | 判断のしかた T/F(25%) | 74 | 54 | | 生活リズム J/P(20%) | 50 | 50 | | エネルギーバランス E/I(20%) | 62 | 62 | | 加重合計 → 総合 | 56.3 → 56 | 51.3 → 51 |
会話のコード44は、S/Nが違うときの値です。生活リズム50も同じ仕組みで、JとPが違うとき、S/Nが同じなら58点、S/Nまで違えば50点。エネルギー62は、二人とも内向(I)のときの値です。
こう見ると、INFP×ISTJの51点はFとT一文字だけで生まれた数字ではありません。S/Nの違いが会話のコードで一度、さらに判断のしかたと生活リズムの減点を大きくする形でもう二度効いています。51点は、INFPにとって十五の相手のうち最も低く、ISTJから見ても十五の相手のうち最も低い。互いが互いのいちばん端にいる組み合わせです。
上の階の物音と、一枚のメモ
数字が実際にどんな場面になるのか、ひとつだけのぞいてみます。
葵はINFP、拓真はISTJ。結婚して初めて借りたマンションに住んで四か月になります。問題は上の階でした。夜11時を過ぎるとドスン、ドスンと足音がして、週末の朝7時ごろには何かを引きずる音がする。最初の一か月は、二人とも我慢していました。
四か月目の火曜の夜、拓真がノートパソコンを開きました。画面には表がひとつ。日付、時刻、音の種類、続いた時間。この三週間で十四件が記録されていました。管理事務所に出す苦情の書式も、もうダウンロードしてあります。「これ、明日管理事務所に出そう。管理規約に夜間の騒音の条項があるんだ。記録があれば、すぐ動いてくれるよ」
葵はしばらく表を見ていました。十四行、すき間なく埋まっています。最初に感じたのは感謝ではなく、ひやりとした気持ちでした。「上の人の顔も知らないのに、最初のあいさつが苦情なの?」
「顔を知ってるかどうかは関係ないよ。音がするのが問題なんだから」
「関係あるよ。これから何年も上と下で暮らす人たちだよ。エレベーターで会ったらどうするの」。葵は別のやり方を口にしました。みかんを一袋と、手書きのメモを玄関に置こう、と。「こんにちは、下の階の者です。夜に少し音が響くので、もしよければ椅子の脚にカバーを付けていただけませんか」
拓真は首を振りました。「それじゃ解決しない。メモは無視されたら終わりだし、記録も残らない。そのあと苦情を出したら、こっちが最初から何も言わなかったみたいになる」
ここで二人はすれ違いました。拓真の「解決」は音が止まること。葵の「解決」は、音が止まって、しかも上の階と気まずくならないこと。拓真にとって葵のメモは結果を運に任せることで、葵にとって拓真の表は隣人を被告にすることでした。どちらも、相手が「大事なところを抜かしている」と感じていたのです。
すれ違いが深くなったのは、二人がそもそも同じ場面を見ていなかったからです。拓真が見ていたのは、十四件の記録という事実。葵が見ていたのは、その記録の向こうにいる、まだ会ったことのない人たちの顔。見ているものが違うので、何が正しいかを話し合う足場もありませんでした。その夜、二人は結論を出さずに眠りました。拓真は背を向けて思いました。「なんであんなに非効率なんだろう」。葵も背を向けて思いました。「なんで人を数字でしか見ないんだろう」
翌日の夕方、先に口を開いたのは拓真でした。「メモ、一緒に書こう。そのかわり日付は入れよう」。どういうことかと葵が聞くと、拓真は説明しました。ただ「夜に音がする」と書いても、上の人はいつのことかわからないだろう、と。葵は少し考えてうなずき、ひとつ付け足しました。「表を全部じゃなくて、いちばん遅い時間の二つだけね」
二人で書いたメモはこうです。「こんにちは、下の階の1102号室です。先週火曜の夜11時40分と、土曜の朝7時ごろ、けっこう大きな音が響きました。私たちもこういう造りの部屋は初めてで、どこから音がしているのかよくわかりません。何か思い当たることがあれば教えてください」。みかん一袋と一緒に。
二日後、玄関にメモが一枚届いていました。上の階には四歳の子どもがいて、夜にベッドから飛び降りる音だと思う、マットを敷きます、と。最後には「正確な時間を書いてくださったので、すぐにわかりました」という一文。拓真はその一文を葵に見せて笑い、葵はまたみかんを買ってこなくちゃ、と言いました。
この場面を数字で読み直す
この場面でのFとTの違いは、結論の基準でした。葵は関係が傷つかないかを、拓真は問題が確実に終わるかを先に見ていました。それだけなら、そこまで遠くはありません。INFPとINTJのようにNを共有する組み合わせなら、同じ違いでも判断のしかたは62点。結論は違っても同じものを見ているので、「つまりそういうことね」までの道が短いのです。
葵と拓真が長く行き詰まったのは、その手前でした。拓真は記録という具体的な事実を、葵はまだ起きていないこれからの関係を見ていました。見ている対象から違うので、どちらの結論が正しいかを言う前に、お互い何を見ているのかを説明しなければならなかった。54点は、この二重の距離を数字にしたものです。
けれど、場面の結末は54点が語らない部分です。二人のメモが通じたのは、拓真の正確な時刻と葵のやわらかな言葉が一枚に一緒に入ったから。上の階が感謝したのは「正確な時間」で、その時間を受け取りやすくしたのは「私たちもよくわかりません」という一文でした。判断のしかたの点数が低いのは、こういう組み合わせが自然には生まれないという意味で、生まれないという意味ではありません。
二人が使える順番
INFPとISTJが何かを一緒に決めるとき、こんな順番が助けになるかもしれません。
- 結論より先に「何を見ているか」を言う。 「私は記録を見てる」「私はこれから会う顔を見てる」。この一言がS/Nの距離を縮めます。
- 相手の基準を、自分のやり方の中にひとつ入れる。 メモに日付を入れ、記録は二行だけ残したように。どちらかを選ぶのではなく、混ぜるのです。
- 結果を一緒に確かめる。 上の階からの返事のように、混ぜたやり方が通じたかを二人で見ると、次の決定が少し楽になります。
ISFJとなら74点から始まる会話が、ISTJとは54点から始まります。その20点はFとT一文字ではなく、手前のSとNが一緒に作った距離です。距離を知っても近づくわけではありませんが、どこから歩き出せばいいかはわかります。
INFPとISTJの四つの項目点と解説は、INFP ISTJ 相性ページで見られます。