同じMBTI 相性は76点と77点:そっくりな二人は、なぜ1位ではないのか
同じMBTI 相性は3軸が最高点なのに、内向同士76点で同率17位(16組が同点)、外向同士77点で同率9位(8組が同点)。エネルギー62と66の差を、コードから再計算した表で示します。
SCHROE編集部
木曜日の夜11時、シャワーから冷たい水が出てきました。この秋はじめて気温が一桁まで下がった日でした。ジホはタオルを巻いたままリビングに出て、ボイラーの画面に出たエラーコードを写真に撮りました。ソファにいたソヨンは、もう管理事務所のアプリを開いていました。二人ともINFPです。
「修理センター、24時間電話を受け付けてるって」ソヨンが画面を見せました。 「あ、ほんとだ」ジホがうなずきました。
そして、二人ともそのまま動きませんでした。ソヨンは相談チャットに症状を三行書いては消し、ジホはエラーコードを検索してブログ記事を四つ読みました。誰も「私がやる」とは言わず、誰も「やってくれる?」とも言いませんでした。相手が電話一本をどれだけ嫌がるか、よく分かっていたからです。結局その夜、二人は電気ケトルで三回お湯を沸かし、たらいにためて体を洗いました。不思議と嫌な気分ではありませんでした。二人でしゃがんでお湯の温度を合わせるのが、むしろちょっとおかしかったのです。
翌朝になっても、電話はかかっていませんでした。昼休みにソヨンが会社のメッセンジャーで「今夜、修理の人来られるって?」と聞いたとき、ジホはやっと気づきました。二人とも、相手がかけたはずだと半分信じていたことに。
SCHROE(シュレー)(schroe.kr)でINFPとINFPの相性を計算すると76点です。4文字すべてが同じ二人なのに、136組のなかで同率17位。76点に並んでいる組は16組あります。これほどお互いをよく分かっている二人が、なぜいちばん上にいないのでしょうか。この記事では、その問いを点数の計算順にほどいていきます。
同じタイプは、3つのマスですでに満点
SCHROEのMBTI相性スコアは、4つの軸の点数に決まった比重をかけて足した値です。公開版6760abe0のsrc/data/mbtiCompatibilityScores.js 223行目に、その式がそのまま書かれています。会話のコード(S/N)35%、判断スタイル(T/F)25%、生活リズム(J/P)20%、エネルギーバランス(E/I)20%。足して四捨五入すれば終わりで、ほかのボーナスは入りません。
各軸の点数は、二人の文字が同じか違うかで決まります。同じタイプ同士なら4文字すべてが同じなので、計算はとても単純になります。
| 軸 | 比重 | 内向同士の軸の点数 | 総合点に入る取り分 | 外向同士の軸の点数 | 総合点に入る取り分 | |---|---|---|---|---|---| | 会話のコード(S/N) | 35% | 84 | 29.4 | 84 | 29.4 | | 判断スタイル(T/F) | 25% | 74 | 18.5 | 74 | 18.5 | | 生活リズム(J/P) | 20% | 78 | 15.6 | 78 | 15.6 | | エネルギーバランス(E/I) | 20% | 62 | 12.4 | 66 | 13.2 | | 合計 | | | 75.9 → 76 | | 76.7 → 77 | | 136組中の順位 | | | 同率17位(16組が同点) | | 同率9位(8組が同点) |
会話84点(コードL78-84)、判断74点(L86-92)、生活78点(L94-100)は、それぞれの軸で取れる最高点です。同じ文字を分け合っているからです。だから上の3行は、内向同士でも外向同士でも変わりません。3つのマスを合わせると63.5点。同じタイプ同士は、ここまですでに最高値です。
違うのはいちばん下の1行だけです。エネルギーバランスはL102-108で決まっていて、同じタイプ同士だと二人ともIなら62点、二人ともEなら66点。この4点に20%をかけると0.8点です。75.9と76.7は四捨五入で76と77に分かれ、その1点の差が順位では同率17位(16組が同点)と同率9位(8組が同点)の差になります。
図の二本の棒は、ほとんど同じ長さです。前の3マスはまったく同じで、最後のエネルギーのマスだけが少し違います。けれど、その先にはまだ空きがあります。136組全体でいちばん高い点数は79点。同じタイプのカップルは、どちらも最高点に2〜3点届きません。
エネルギーの軸が「同じ」に点数を出し渋る理由
エネルギーバランスの関数のすぐ上には、短いコメントがあります。「E/I:違えば補完」。この軸に限って、コードは同じ文字より違う文字を高く評価します。ほかの3軸は同じなら最高点なのに、エネルギーの軸だけが逆向きに動くのです。EとIが組むと、S/Nが同じなら76点、違っても72点。同じタイプ同士の62点や66点より高くなります。
比較のために一行だけ書くと、エネルギーだけが分かれてほかの3文字が同じINFP×ENFPは79点で同率1位(8組が同点)です。
なぜエネルギーでは「違う」ことが得になるのでしょう。会話のコードや判断スタイルは、同じ言葉を使うかどうかに近い問題です。同じ種類の根拠で話し、同じ基準で選べば摩擦は減ります。エネルギーは性質が違います。これは言葉というより役割に近いものです。外とつながること、人に会って慣れない用事を先に片づけること、反対に二人だけの静かな時間を守ること。一人が外を、一人が内側を受け持てば、役割は自然に分かれます。
ジホとソヨンのボイラーは、まさにその空白でした。二人はお互いの気持ちをとてもよく読めました。だから相手も電話が嫌いだと分かっていて、だから誰も相手にその用事を押しつけられませんでした。理解が深いほど、外とつながる手が空いてしまうのです。内向同士の62点は仲が悪いという点数ではありません。二人が同じ側を休む場所にしているので、外へのドアを開ける人が決まらない、という点数に近いのです。
62と66、外向同士はなぜ4点多いのか
外向同士が内向同士より4点高い理由は、コードのコメントには書かれていません。ですから、ここからは数字の読み方のひとつです。
外向同士には、外とつながる手が二本あります。誰かが電話をかけなければならないとき、初めての店で先に声をかけるとき、誘いに代わりに返事をするとき、どちらでも気軽に動けます。ボイラーが壊れた夜なら、外向同士のカップルはたぶんもう一人が電話をかけていたでしょう。この軸で生まれる「空いた役割」は、内向同士より小さいのです。
そのかわり、外向同士には反対側の空白が生まれます。土曜の午前、一人は大学の同期の集まりに、もう一人は同僚の結婚式の二次会に行くと返事をしてありました。日曜は二人で行く約束をした展示があり、夜には友人夫婦が遊びに来ることになっています。月曜の朝、二人は同時にアラームを止めて「なんで週末こんなに疲れたんだろう」と言います。誰も「今週は家にいよう」と先に言いませんでした。二人とも外で元気をもらう人なので、休もうと言う役割が空いているのです。
二つの空白を並べると、4点の差が少し分かってきます。外とつながる用事が空くと、暮らしそのものが止まります。ボイラーは直らず、書類は出されず、予約は取れません。休もうという一言が空くと、暮らしは回るけれど二人が疲れます。コードは前者の空白を少し重く見ているわけです。それでも外向同士の66点は、EとIが組んだときの72点や76点よりはまだ低い。どちらにしても、同じエネルギー同士は片方の役割が空いている、というのがコードの前提です。
136組のなかに同じタイプを置いてみると
同じタイプ同士の16組を136組全体の分布に重ねると、ぴったり2つのマスに集まります。外向の8組はすべて77点、内向の8組はすべて76点です。
コードの順位関数(L162-176)は、自分より点数の高い組の数に1を足す方式なので、同点は同じ順位を分け合います。77点は8組が同率9位で、その8組はすべて外向同士の同じタイプです。76点は16組が同率17位で、そのうち8組が内向同士の同じタイプ、残りの8組はINTJ×ENFJのように、エネルギーは補い合う代わりに判断スタイル(T/F)の1マスが分かれた組です。79点より上には一組もありません。
この分布を見ると、同じタイプのカップルの位置はかなりはっきりします。点数の段のうち上から2段目と3段目、上位グループの中です。ただし、いちばん上の段には上がれない仕組みになっています。4文字がすべて同じになった瞬間、エネルギーの軸は最高点を出せないからです。だから「そっくりだからいちばん合う」は、この式のなかでは成り立ちません。そっくりなら会話と判断と生活は最高点ですが、エネルギーには補い合う余地がないのです。
空いている役割を決める方法
同じタイプのカップルにできるのは、エネルギーの軸で空く役割を話し合って先に決めておくことです。式のなかの点数は変わりませんが、その点数が指している空白は暮らしのなかで埋められます。
ボイラー事件の翌週、ジホとソヨンは冷蔵庫の横にメモを一枚貼りました。タイトルは「外の当番」。電話、訪問の予約、宅配の返品、管理事務所への問い合わせを書き出し、奇数月はジホ、偶数月はソヨンが受け持つことにしました。どんなに面倒でも、その月の電話はその人がかけます。二人とも電話が苦手なのは相変わらずですが、もう「誰がやる?」を一日ずつ先延ばしにはしません。気持ちが分かりすぎて生まれた空白を、順番というルールで埋めたのです。
外向同士のカップルなら、方向は逆です。「休みの当番」を決めます。月に二回、その日の当番になった人は、入ってきた誘いを二人分まとめて断る権利を持ちます。外で元気をもらう二人にとって、休もうという言葉はいつも損のように感じやすいので、誰かが正式にその役を持たないとなかなか出てきません。
どちらにしても、ポイントは同じです。同じタイプのカップルの弱点は、お互いを知らないことではありません。似すぎていて、片方の役割が誰にも割り当てられないことにあります。その役割に名前をつけて順番を決めれば、式が空けておいた数点を暮らしが埋めてくれます。
76点と77点を読み直すと
同じMBTI 相性の点数は「同じなら最高」でも「同じなら退屈」でもありません。式が言っているのは、もっと狭い事実です。4軸のうち3軸はすでに最高点で、残るエネルギーの1マスが同じ文字なので補完を受けられないこと。そしてそのマスで内向同士は62点、外向同士は66点を取り、同率17位(16組が同点)と同率9位(8組が同点)に分かれること。
ジホとソヨンのボイラーは金曜の夕方に直りました。結局電話をかけたのはソヨンで、電話を切ったあとに言ったのはこうでした。「来月はあなたね」。ジホは笑いながら、冷蔵庫の横のメモに自分の名前を先に書いておきました。
16タイプ全体の相性スコアと軸ごとの点数は、MBTI 相性で確認できます。